2013年5月3日金曜日

癌のお話

少しは、医師らしく病気の話もしてみましょう・・・
 
現代人の死亡原因の第一位は癌であることは皆さんご承知のことでしょう。
では癌の中でもどこの癌で亡くなる方が多いのか?
男女ごとに時代の変化を示したものが下の図です。





男性では胃癌で亡くなる方が一番多かったのですが、肺癌、大腸癌が次第に増えて、今では肺癌でなくなる方が一番多いことがわかります。

女性でも胃癌で亡くなる方が一番多かったのですが、肺癌、大腸癌、乳癌が増えて、これらがほぼ並んでいます。

でも最近では多くの癌患者さんが治っていて、死亡原因とはらなかった癌患者さんもおられます。

では、どこの癌になることが多いのでしょうか?それを示したのが次の図です。




男性では胃癌が多く、大腸癌、肺癌はほぼ並んでいます。また女性では、乳癌、大腸癌、子宮癌、胃癌の順となっています。

罹患する癌の順位と、死亡する癌の順位とはちがっていますね。
つまり、胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌は、治っている人も多いことがわかります。

早期に発見して、早期に治療すれば、治癒できる可能性が高くなります。
当クリニックで、消化器内視鏡検査、乳癌検診に力を入れており、また積極的に精査をお勧めする理由は、この点にあります。


 どうか多くの方に検診、検査を積極的に受けていただくことを希望します。

(グラフは「独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター」のホームページから引用させていただきました。)

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